パパ活

パパ活見聞録 Vol.2

先日ついにパパ活デビューを果たしたポシャリーマン。しかし見聞録と銘打っておきながら、相手のことについては最後までよく分からないままに終わってしまった。これはさらなる調査が必要だ。そう考えた私は、再びpatersを開くのであった。

※この物語はフィクションであり、実在の人物及び団体とは一切関係ありません。

アプリを見ていく中で、一人の女性が私の目にとまる。名前はMomo(仮名)長い黒髪を流し、真珠のように白く透き通った肌。鼻筋も通り、その目は真っすぐ力強く、こちらを見つめている。まさにSS級超絶美女だ。

大人の関係で楽しく会える人、特に池袋で会える人を探しているとのこと。条件を尋ねると、1度会ってみてお互い良ければ、肉体関係で3万。その後も月1,2回会えるのを希望とのこと。

これだけ美しい人を3万で抱けるなんて安い!私は快諾した。都合のいい日程を聞くと、直近だと明日の夕方とのこと。善は急げだ。すでに今月の出費が凄まじい事になっているのには目をつむり、急ではあるが翌日の夕方に会うこととなった。

当日、私は怯えていた。自慰に励んで一時的に冷静さを取り戻した私の脳みそが、強烈に危険信号を発していた。

そんなうまい話はない、と

芸能人にも見劣りしないような、こんなにも美しい女性をたかだか3万で抱けるはずがない。しかし約束をしてしまった以上、とりあえず池袋へと向かう。全く土地勘がないため、駅前のホテル街を少し散策した。

パパ活しかおらん

私の眼にはそう映った。親子かな?と思うような男女が手を繋ぎ、ぞくぞくとホテルから出てくる。そのような中で、たまに見かける普通のカップルが、これまた凄まじく眩しく見えた。

(俺こんなことしてていいのか?)

そんな彼らを見てそこそこの迷いと少々の寂しさを覚えながら、駅前のルノアールで休憩することとした。可愛いウェイターさんの運んできたアイス黒蜜カフェオレを飲みながら、先ほど見た情景を思い返す。そういえば、女性側はことごとく私の好みから外れていた。アプリ上で見かける女性達は、間違いなく学年No.1だろうというような美女ばかりだったのにだ。これが現実なのか?俺はありもしない虚像に踊らされていたのか??

“パパ活 池袋 詐欺”

”パパ活 別人”

”パパ活 被害”

気付いたら私はGoogleに聞きまくっていた。

現地に現れるのはカタコトの日本語を話す中華系おばちゃんで、こちらが逃げようとすると、どこからともなく怖いお兄さん達がやってくる。

これが私の脳内最有力シナリオだった。自分との音信が途絶えたら警察に通報してほしい、と冗談半分(本気半分)で友人に伝えておいた。

そうこうしているうちに約束の時間が近づいてくる。伯爵というソープランドのような名前の喫茶店の前で待ち合わせる。ルノアールの会計を済ませて現地へ赴くと、事前に教えられていた服装の女性を見つける。顔は見えないが、写真通りすらっとした綺麗系の雰囲気を醸し出している。自分の考えすぎだったかな、私は思った。

Momoさんですか?”

女性はこちらを横目に一瞥すると、軽く頷いた。第一印象は

(縦横比違くね?)

すぐにホテル方面へ向かって歩き出す女性

いやいやいやいや、ちゃんとこっち向いて顔見せんかいっ。まずマスクを外さんかいっ。

できる男はここではっきりそう言い、イメージと違ったらきっぱり断るのだろう。しかし私は違った。抗うことも出来ず、ただその場の流れに身を委ねていた。ありもしない救いを祈りながら。

(マスクを取ったら超絶美女、マスクを取ったら超絶美女)

まだ見ぬマスク下に一縷の望みを託し、心の中で念仏のように唱えながら駅前のホテルに入る

部屋に入り、各々荷物を置く。そしてついに彼女の顔の80%を覆っていたマスクが外される

(Who are you ?)

意外とそこまで失望はしなかった。そもそも失う望みがさほど無かった。

正直、世間的評価で言えばかわいい子だと思う。だがしかし、私の好みからは少し外れていた。どことなく親戚のおばちゃんの若い頃に似ているのだ。そしてろくにこちらを見ようとしない、その不誠実さが私を萎えさせた。ポシャリーマンといえど、人並みの清潔感は自負しているつもりだ。そしてやはり

写真と全然違ーう!

”わぁ、綺麗ですねぇ”

今まで風俗で鍛えられたおかげだろうか、私の口からは無感情の誉め言葉が唱えられていた。なってしまったものは仕方ない。損切りはスピードが大切だ。お金は失うが、時間の被害はまだ抑えようがある。

ひとまず3万円の入った封筒を彼女に手渡す。この3万円があったら、両親にそこそこいいご飯をごちそうできたな、、、離れ行く封筒を見送りながらそんなことを思った。

封筒の中身の確認を終えると、あれよあれよと衣服を脱ぎだす彼女。値段はいっちょ前だが、演出は素人未満、恥じらい演出などもなく、色気の欠片も無い。下着にも特別気合は感じられず、普段用かな?といった感じだった。

”うわぁ、スタイルいいねぇ。”

自動運転モードに切り替わった私の口がそう発していた。

Momo”一緒にお風呂入る?”

(なんでだよ。なんでそっちから提案するんだよ。まじで恥じらい演出皆無かよ。そこは演技でいいんだよ。男が一緒に入ろうとするのを必死に拒めよ。そもそも俺は別々がいいけど。)

”そうだねぇ”

もう考えることをやめていた。

お互い手早く体を洗い流す。シャワーヘッドは1つしかないため、彼女が洗っている間、私はその横で棒立ちだ。洗体プレイなどもちろんない。ただただ、ちんこをぶらさげて立ち尽くす地蔵となった。

体を拭いて部屋へ戻ると、彼女はもうすでにベッドで横になっていた。ここまで、彼女の口数はとても少なかった。いや、少なくはなかったかもしれない。ただ色々と話をふってはみたものの、彼女には話をする気が一切感じられなかった。もう私の目には、ベッドに横たわるただのダッチワイフにしか見えなかった。

彼女の隣に横になる。本当にダッチワイフかのように、彼女はただ天井を見つめるばかりだった。いくら話をふっても決してこちらを見ようとしない。

(俺嫌われてるん???)

全く気乗りしなかったが、反対側の壁を向いてる彼女に、少し無理な体勢で口づけをしてみる。彼女の口は閉じられ、唇は堅く強張っていた。

彼女は私を拒み、私も気持ちが乗らない、そして時間と金が飛んでいく。もはや誰も幸せになっていなかった。

陰毛はありのまま、丘から谷間まで密林地帯が続いていた。気持ちは萎えており、そんな未整備の丘を滑る気にはとてもなれなかった。

ただ乳房だけはよかった。ほど良いサイズ感にぷっくりとした柔らかい乳首。このおっぱいだけはとても良かった。唇を諦めて乳房を吸っていると、彼女が私を仰向けになるように促す。あまりいじられたくないようだ。

彼女は数回フェラをしたかと思ったら、ゴムをつけてきた

Momo”入れて”

あーはいはい、さっさと終わらせたいのね。もはやその一点においてだけ私も同意ですよ。

正常位を始めて数分、たぶんカップラーメンも仕上がらないうちに私は終わらせた(早漏)。果てた時だけ、彼女は少しばかり嬉しそうだった、彼女の今日一番の笑顔である。早く終わってよかったね^^

このままでは何の成果も得られない、少しばかり話をしてみた。

名前はMomoさん。普段は飲食店でウェイターをしており、その傍らでパパ活をしているとのこと。

私がパパ活初心者であることを伝えると、シャワーの時は一緒に入った方がいいよ、とのアドバイスを受ける。

なんでも、シャワー中に相手方による盗難、失踪はよくあることらしい。一緒にシャワーに入るのは防犯のためだったのだ。

また、過去に遭遇した変な男の話などを聞いた。包茎手術をしたばかりで、施術部からまだ血が垂れていた男。肥満過ぎてちんこが埋没していた男。イクことができず、逆上してきたおじさん。

ただ逆上おじさんの件に関する彼女の言い分には少し疑問を残した。

彼女曰く

”こちらが何もしていなくてイケず、それで怒るのなら分かるが、こちらはできる限りのことをしたので怒られる筋合いはない。イケないのは男性側のコンディションの問題でもある。”

これは分かる。

”セックスをしたいのであれば、プロのお店に行けばいい。私たちはそれ以外の部分で楽しんでもらい、金銭を受け取っている。”

(あなたが穴以外で私を楽しませていたとでも???????????(憤怒))

こいつ何言ってるんだろう。

本気でそう思った。今思い返すと、アプリ上の彼女とやりとりしている時はたしかにワクワクしていた。3万円というのはその対価なのだな。ふざけんな。思い返して書いてたら腹が立ってきたから、アプリで違反報告(画像の詐称)してやったわ!

そうしてまた一緒にシャワーで体を流し、身支度を整え、ホテルの前で解散した。

合流してから解散まで、実に30分の出来事である。

ホテル代含めて30分35,000円

並みの高級ソープ以上の時間単価である。

財布と心にポッカリと穴が開いたのを感じながら、私は帰路に就いた。